2002年 フランス、ベルギー、カナダ
監督:シルヴァン・ショメ
2003年度、世界各国の映画賞を総なめにしたフレンチ・アニメーション。日本ではあのスタジオ・ジブリのシネマライブラリーとしてDVDが発売されています。いったいどんなアニメーションなんだろう〜!?と興味津々で観ましたが、びっくり仰天!
お話は戦後まもないフランス。内気で友達のいない孫のシャンピオンを心配して、おばあちゃんは小犬や三輪車をプレゼントします。
この三輪車に夢中になったシャンピオン、おばあちゃんと来る日も来る日も猛特訓を重ねて、世界最高峰の自転車レース”ツール・ド・フランス”に出場するまでに上達します。が、競技中、あっさり誘拐。
え〜〜〜!?
お話の急展開はここからさらに加速し、無言のゴッド・マザーおばあちゃんVS誘拐犯マフィアの痛快活劇がはじまるわけですが、このおばあちゃん、ホントにカッコいい!
フランス映画の特徴かもしれませんが、人生はきれいごとばかりじゃない、カッコ悪くも、切なくも悲しくもあるけれど、やる時ゃやるし、笑う時ゃ大笑いするぞ!というカンジが濃厚に散りばめられたアニメーション映画でした。ここまで緻密に人の感情やストーリーの細部が描き込まれたアニメは珍しい。大好きな映画がひとつ増えました。
映画の中で、スープの食事シーンがあります。これがなんと”カエルのスープ”。三つ子の老婆が池にダイナマイトを仕掛けて収穫したカエルがたっぷり入ったスープです。ひょぇ〜、これを再現するのか〜!?
でもさすがに無理なので、カエルの代わりに数の子を使用(?)。白菜を煮込んだとろとろ感と、数の子のプチプチ感が、カエルの卵を連想…ひょぇ〜!
あまり想像しないで、白菜の甘みたっぷりのスープと、数の子の歯ごたえをお楽しみください。
【白菜と数の子のプチプチスープ】
■材料(2人分)
白菜…1枚半
数の子(塩抜きしたもの)…25g
チキンブイヨン…300cc
バター…3g
しょうゆ…小さじ1
塩、こしょう…少々
■作り方
1:白菜は2cm角、塩抜きした数の子は1cm角に切る(数の子は小さくくずれてもOK)
2:鍋にバターを入れて中火にかけて白菜を炒め、水分が出てきたらチキンブイヨンと数の子を入れる。
3:弱火にしてふたをし、20分煮たらしょうゆ、塩、こしょうで味を調える。