芽キャベツのベイクド・ビーンズ・スープ @リトル・ダンサー

リトル・ダンサー
2000年 イギリス
監督:スティーブン・ダルドリー

 

舞台は1984年のイギリス、北東部の炭坑町。ストライキに参加するお父さんとお兄ちゃん、ボケかかったおばあちゃんと暮らすビリーは、放課後ボクシング教室に通っています。

 

ある日、”スト中で炊き出しのスープを作っているから”という理由で、女の子たちのバレエ教室が同じフロアで行われますが、これがビリーとバレエの出会いになりました。
この時代の田舎町では、「バレエなんて女々しいものは女がするもの。男はサッカーやボクシング、レスリングをやるものだ」という考え方が根付いていたようで、ビリーがバレエをやることは、お父さんもお兄ちゃんも大反対!でも踊ることをあきらめないビリーの情熱と才能に気付いたお父さんは、一大決心をするのでありました。

 

この映画は英国アカデミー賞で3部門を受賞、また米国アカデミー賞でも3部門ノミネートされた名作です。映画のラストは、好きなことをやり続け、夢を決してあきらめなかったビリーの14年後の姿と、お父さんの表情が少しだけ描かれていて、これが大きな感動を与えてくれますし、「夢は叶う」ということを私たちに教え、励ましてくれます。

 

ビリーの家は決して裕福ではない、いわゆる労働者階級ですが、キッチンにあんなもの、こんなものを見つけました。なぜか玄関脇のイスに置かれたビニール袋いっぱいの芽キャベツ。冷蔵庫の上のベイクド・ビーンズの缶詰。ビリーのロイヤル・バレエ団の合格通知を挟んで置いた、食卓のソース、ケチャップ、塩入れ。これらでどんな食事を食べていたのでしょうね?

 

ハインツのベイクド・ビーンズは、確かに欧米の家庭でよく見かけました。みんな”豆のトマト煮込み”が好きなのかもしれません。今回はこのベイクド・ビーンズと、芽キャベツを使って妄想シネマスープを作ってみました。

 

 

【芽キャベツのベイクド・ビーンズ・スープ】

 
●材料(2人分)
芽キャベツ…10個
ベイクド・ビーンズ缶(ハインツ)…1/2缶(約200g)
ベーコン…2枚
玉ねぎ…1/4個
にんにく…1/4片
オリーブオイル…小さじ1
チキンブイヨン…200cc
塩、こしょう…少々

 
●作り方
1:玉ねぎ、にんにくはみじん切りに、ベーコンは5mm角に、芽キャベツは半分に切る。

2:鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒め、香りが立ってきたらベーコン、玉ねぎを加えて中火で炒める。

3:玉ねぎがしんなりしてきたら、チキンブイヨンと芽キャベツを入れる。沸騰したらベイクド・ビーンズを加えて3分ほど煮て、塩、こしょうで味を調える。

 
※缶詰がない場合
別鍋にオリーブオイル小さじ、小麦粉小さじ2を入れて中火で炒め、チキンブイヨン200ccを加えてのばす。白いんげん豆の煮豆80g、ケチャップ大さじ2、ウスターソース小さじ1を入れて煮立たせる。…これをベイクド・ビーンズとして代用します。

 

 

 

 

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