2009年 日本
監督:森岡利行
今、一番ホットな漫画家、西原理恵子さんの自叙伝的漫画「女の子ものがたり」がステキな映画になりました。私も西原先生の大ファンで原作もリアルタイムで読んでいましたから、この映画は本当に楽しみでした。そしてやっぱり、泣きました。
主人公の漫画家、奈都美(36歳)は、スランプで漫画が描けない、やる気が出ない。昼間からビールを飲み、ソファで昼寝のダメダメな毎日。担当編集者からは「先生、友達いないでしょ?」とキツイ一言。でも、故郷の愛媛には仲良しの女友達が、かつて、いたのです。
映画を観ながら想ったこと。
私にも田舎に、高校生まで毎日一緒にいた大好きな女友達が何人かいて、それはとてもかけがえのない時代だったし、その後、それぞれの場所でそれぞれの人生を生きてきたわけだけれど、みんなのことがずっと好きだし、子供の頃に出会えたことを幸せだと思っています。
でも主人公の奈都美は、親友のきいちゃんにも、みさちゃんにも、大ゲンカの後ずっと会っていませんでした。
ラスト、故郷に帰った奈都美は、きいちゃんとみさちゃんの”想い”を受け取るのですが…。続きは映画をぜひご覧ください。誰の中にも、「女の子ものがたり」はありますね。
さて、奈都美がきいちゃんの結婚式の引き出物の”金色の器”を見て「しょぼっ」と笑うシーンがあります。そのしょぼい器には一体どんな料理が入るのでしょうか?映画の舞台、四国の海で獲れた鯛のアラを煮出し、愛媛の夏みかんを絞って、夏にさっぱりと、でも味わい深いスープを作りました。
【鯛アラと夏みかんのスープ】
■材料
[だし汁(約12人分)]
鯛のアラ…600g程度(頭1匹分)
水…2400cc
しょうが…20g
[スープ(2人分)]
だし汁…280cc
塩…小さじ1/4
黒こしょう…少々
夏みかん…1/8カット×2つ
■作り方
1:鯛のアラを洗って、水としょうがの欠片を入れた鍋に入れ、強火にかける。
2:沸騰したら弱火にし、灰汁を取って1時間煮る。
3:ザルにキッチンペーパーを敷いてスープを濾す。
4:3から分量のだし汁を鍋に入れ、塩で味を調える。
5:器に入れて黒こしょうをふる。夏みかんのカットを添え、絞っていただく。
※鯛のアラは一匹分の頭を使用するため、たくさんのだし汁ができます。ジップロック等に小分けに入れて冷凍しておくと、スープの他、お味噌汁や煮物、シーフードカレーなどに使えて便利です。何より安い!