10年

10年前のあの日、東京とSkypeをつないで(あの頃はまだZoomはなかった)ミーティングをしていたのだけれど、画面の向こうの会議室が揺れているのがはっきり映って、いや、でも東京の地震はしょっちゅうだし…と話を続けていてもおさまらない。そのうち「お台場で火災が発生したそうです」という慌てた声を聞いてネットを切ったのを最後に、しばらくの間、東京の息子たちに電話をしても繋がらない状態が続きました。

その半年ほど前に、11歳の娘を連れて渡米したばかりで、何もかもが不慣れな生活の中で偶然共有したあの時間。目的があって来たものの、日本に置いて来たのは成人した息子たちだけでなく、何かものすごく大きなものだったんじゃないかと、しばらくの間はそんな気持ちの日々でした。

遠くからできるのは、金額的には全く追いつかないわずかな寄付だけ。あとは祈ることしかできなかったけれど、あの頃日本のみなさんは、みんなで助け合っていこうと優しく強い思いであふれていたし、そのことが、自分の励みにもなっていたような気がします。日本に生まれてよかった、日本人でよかった。

そんなことを思ったのを、思い出しています。

誰かの失敗や災いを、みんな総出で囃し立てるような日本ではなかった。あの時は。

10年も経ってしまったのに、まだ4万人以上の方が避難生活をされているとネットニュースで読みました。10年って、日本政府は何をしてきたんだろう?10年って、自分は何をしてきたんだろう?

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