Sopa de Ajo と書きます。スペインのスープなのでスペイン語です。Ajoはにんにくのことで、「アホ」と読むので、日本でも「アホスープ」と書かれて笑われますが、本当に簡単でおいしいスープです。
しょっぱなから脱線しますが、スペイン語では「jo」を「ホ」と発音するので、私の苗字を「トーホー」と読むヒスパニック系の人(スペイン語圏出身の人)が結構います。ま、それはそれとして。
ソパ・デ・アホ/にんにくとパンのスープ
材料(4人分)
にんにく… 6片(50g)
バゲット…60g
パプリカパウダー…大さじ1
白ワイン…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1
チキンブイヨン…500cc
卵…1個
塩…小さじ1弱
こしょう…適量
作り方
1:にんにくは千切り、バゲットは1.5cm角程度に切る。鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたらバゲットを入れてさっと炒める。
2:パプリカパウダーを入れて炒め、白ワインを入れて鍋にこびり付いたにんにくやパプリカパウダーをヘラでこそげ取ってからチキンブイヨンを入れる。
3:沸騰したら塩、こしょうで味をととのえ、溶き卵を加えてひと混ぜしたら火を止める。パセリ、ねぎ、貝割れなど、お好みのトッピングで。
みなさん、昔々、スープというのはパンだった、ってご存知ですか!?
中世のヨーロッパではですね(以下見てきたかのように書きますが)、いつも焼き立てパンが食べられるわけではないので、当然パンはカチカチになるわけです。それをなんとか食べるために、野菜や肉を煮た汁をかけてふやかしたのがスープ=パンの始まりと言われています。パンは固いと相場が決まってた。そういえば中世じゃないけど、ハイジもおばあさんに固い黒パンじゃなくて、やわらかい白パンを食べさせてあげたい、って言ってましたもんね。
日本のお茶漬けやおじや、アジアに多い汁麺も、まぁ炭水化物をスープと一緒にパッと食べる家庭料理ですから、世界中国は変われどスープはお母さんの知恵袋、ということで。